Cursor 完全ガイド:VS Codeを超えた「AIネイティブ」な次世代エディタ
今、エンジニア界隈で最も熱い視線を浴びているエディタが「Cursor(カーソル)」です。一見すると使い慣れたVS Codeと同じに見えますが、実は中身が全く異なります。AIを単なる「拡張機能(プラグイン)」としてではなく、エディタの「核」として統合しているため、従来のCopilotでは不可能だった高度なコード操作や、プロジェクト全体を見渡した修正が可能になっています。
Cursor の主な特徴
VS Codeをフォーク(派生)して作られているため、VS Codeの拡張機能や設定をそのまま引き継いで即座に移行できます。
1. Tab Autocomplete (次世代の補完)
GitHub Copilotよりもさらに進んだ予測機能です。単にコードの続きを出すだけでなく、次にカーソルを移動すべき場所まで予測します。「`Tab`キーを押すだけ」で、AIがあなたの心を読んだかのようにコードを書き進め、修正してくれます。
2. Codebase Awareness (全体理解)
Cursorはプロジェクト内の全ファイルをインデックス化(索引化)しています。そのため、「この新しい機能を実装したいけど、既存のコードに影響ある?」と聞けば、関係する全てのファイルを探し出し、修正が必要な箇所をリストアップしてくれます。これは単なるチャットボットには不可能な芸当です。
3. 好きなAIモデルを選べる
標準で「Claude 3.5 Sonnet」や「GPT-4o」などの最高性能モデルを利用できます。特にClaude 3.5 SonnetとCursorの相性は抜群で、コーディングにおいては現在最強の組み合わせと言われています。設定でモデルを自由に切り替えられる柔軟性も魅力です。
料金プラン:Free vs Pro
無料プランでもかなり使えますが、ヘビーユーザーにはProプランが推奨されます。
| プラン | 月額料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| Hobby (無料) | $0 | 2週間のProトライアル付き。その後は速度制限あり。 |
| Pro | $20 | 高速なGPT-4o / Claude 3.5が無制限に近い形で利用可能。 |
| Business | $40 / ユーザー | 企業向け。プライバシーモード(学習に使われない設定)が強制適用。 |
メリットとデメリット
- VS Codeと操作感が同じなので移行コストがゼロ
- プロジェクト全体を理解した的確な提案ができる
- Claude 3.5 Sonnetをエディタ内で使い放題(Pro版)
- ターミナルのエラーもボタン一つで修正できる
- 新しいエディタをインストールする必要がある(プラグインではない)
- 企業によっては「未知のエディタ」の導入許可が下りない場合がある
- 機能のアップデートが早すぎて、追いつくのが大変
実際の活用シーン
バグ修正:エラーが出ている箇所を選択し、`Cmd+K`を押して「ここ直して」と言うだけで、AIがコードを書き換え、Diff(差分)を表示してくれます。
ドキュメント検索:「@Docs」と入力すると、ReactやNext.jsなどの公式ドキュメントをAIが参照し、最新の記法に基づいたコードを提案してくれます。
リファクタリング:「このコンポーネントを別ファイルに切り出して」と指示すれば、新しいファイルを作成し、import文の修正まで自動で行います。
現時点で「最強のAIエディタ」。
VS Codeユーザーなら、乗り換えない理由がないほど便利です。
