Figma AI の主な特徴

Config 2024で発表されたこれらの機能は、デザイナーのワークフローを劇的に高速化します。

1. Make Designs (デザイン生成)

「フードデリバリーアプリのレストラン一覧画面を作って」とテキストで入力するだけで、FigmaのAuto Layout（オートレイアウト）が適用された編集可能なUIデザインを生成します。画像ではなく「レイヤー構造を持ったFigmaデータ」として出力されるため、フォントや色を後から自由に変更できます。

2. レイヤー名の自動変更

全デザイナーが泣いて喜ぶ機能です。「Frame 142」「Group 8」といった無意味なレイヤー名を、AIが中身を解析して「Submit Button」「User Card」といった適切な名前に一括で書き換えてくれます。整理整頓の手間がゼロになります。

3. ビジュアル検索 (Visual Search)

「あのアイコンどこだっけ？」「似たようなデザイン昔作ったな」という時、画像をアップロードしたりキャンバスの一部を選択したりするだけで、チームの膨大な過去ファイルの中から似たデザインをAIが探し出してくれます。アセットの再利用性が飛躍的に高まります。

料金プラン：ベータ期間と今後

Figma AIは現在ベータ版として提供されており、2024年内は無料で試すことができます。

プラン	AI機能の利用	備考
Starter (無料)	利用可能 (ベータ期間中)	将来的に制限がかかる可能性あり
Professional	利用可能	月額1,800円/ユーザー。チーム利用に最適。
Organization	利用可能	高度なデザインシステム管理機能あり。

メリットとデメリット

実際の活用シーン

アイデア出しの初速アップ：ゼロから画面を作るのが大変な時、AIに数パターン生成させ、良いパーツだけを組み合わせて自分のデザインに落とし込む。

プロトタイピングの効率化：画面遷移のリンク（プロトタイプ）をAIに自動で繋いでもらい、動くモックアップを短時間で作成する。

多言語対応：デザイン内のテキストを選択し、AIに「日本語から英語に翻訳して」と頼めば、レイアウトを崩さずにテキストを置き換えてくれます。