Recraft の主な特徴

Recraftは「お絵描きAI」ではなく、「デザイン素材生成ツール」として特化しています。

1. 本物のSVGベクター生成

プロンプトで指示したイラストを、パス（Path）で構成されたベクターデータとして出力します。通常のPNG画像と違い、看板サイズに拡大してもボケません。さらに、FigmaやIllustratorに持って行けば、AIが作った形状の曲線を一本一本微調整することができます。

2. デザインの一貫性 (Icon Sets)

「同じスタイルのアイコンを10個作りたい」という時、他のAIではバラバラな絵柄になりがちです。Recraftの「Icon Set」機能を使えば、線の太さ、色使い、テイストが完全に統一されたアイコンセットを一度に生成できます。UIデザインや資料作成において非常に実用的です。

3. 高度な編集機能 (Vector Edit)

生成された画像の一部を選択し、「このリンゴをオレンジに変えて」と指示すると、ベクター形式を維持したまま修正してくれます。また、「背景を削除」などの機能も備えており、素材作成から仕上げまでをワンストップで行えます。

料金プラン：Free vs Paid

無料プランでもベクター生成が可能ですが、商用利用やプライバシー設定には有料プランが必要です。

プラン	月額料金	特徴
Free	$0	毎日クレジット付与。画像は公開される。商用利用可（条件あり）。
Early Bird (有料)	$20	プライベート生成（非公開）。高速生成。商用利用の権利保証。

メリットとデメリット

実際の活用シーン

Webサイトのアイコン作成：「青色を基調とした、線画スタイルのビジネスアイコンセット」を作成し、SVGでダウンロードしてサイトに実装する。

Tシャツ・グッズ制作：拡大しても劣化しないため、プリントTシャツやトートバッグのデザイン素材として最適です。

アプリのUI素材：ボタンやイラストなどのアセットを、アプリのテーマカラーに合わせて一括生成し、Figmaにコピーして配置する。